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📘第18回「建築日和」【電気設備工事】番外編        ①オール電化マンション

💡オール電化マンションにおける電気設備工事💡

近年増えてきた「オール電化マンション」。ガスを使わず、調理・給湯・暖房まで全て電気でまかなうスタイルは、安全性や省エネ性の面からも注目されています。
しかし、導入・改修にあたっては電気設備の容量や配線など、従来のマンションとは異なる工事上の課題が生じます。
今回は「オール電化マンションならではの電気設備工事」について解説します。

1)オール電化マンションとは?

オール電化とは、ガスを一切使わずに 電気だけで生活設備を運用する住宅 を指します。代表的な機器は
以下のとおりです。

IHクッキングヒーター: 火を使わないため安全性が高い
エコキュート(電気給湯器): 夜間電力を利用して効率的にお湯をつくる
電気床暖房・空調設備

👉こうした機器は電気容量を多く必要とするため、マンション全体の電気設備設計に影響を与えます。

2)工事内容

オール電化対応にする場合、以下の工事が必要になることがあります。

・受変電設備の容量アップ: 従来よりも多くの電力を必要とするため、キュービクルや配電盤の更新
幹線・分電盤の改修: 専有部への電力供給を安定させるための工事
専有部配線の強化: IHやエコキュート設置に伴い、専用回路の増設が必要

👉 特に既存マンションで後からオール電化にする場合、共用部と専有部の工事の境界を整理することが
大切です。

3)工事前の注意点

オール電化への改修では、以下の点に注意が必要です。

契約電力容量の見直し: 電気使用量が増えるため、電力会社との契約を見直す必要がある
専有部の合意形成: 一部住戸だけがオール電化を希望する場合、共用部工事との整合性をとる必要がある
停電リスク: 災害時に電気が止まると、調理・給湯・暖房すべてに影響が出る

4)オール電化のメリットとデメリット

メリット
〇火を使わないため火災リスクが低い
夜間電力の活用で省エネ・光熱費削減が可能
〇ガス設備の維持管理が不要

デメリット
✖電気料金の変動リスクがある
✖停電時の影響が大きい
✖IHやエコキュート設置に初期費用がかかる

5)プラスアルファの工夫

オール電化マンションの弱点を補う方法として、以下が挙げられます。

太陽光発電の導入: 昼間の電力を自家消費
蓄電池の設置: 停電時のバックアップ電力
高効率設備の採用: 最新型エコキュートや省エネ照明で電気使用量を抑制

👉 単なる「ガスから電気への切り替え」ではなく、マンション全体で省エネ性と災害対応力を高めることが
ポイントです。

💡まとめ

オール電化マンションは、安全性や快適性の向上という大きなメリットがありますが、同時に電気設備工事の設計や合意形成が不可欠です。
特に既存マンションの改修では、受変電設備・幹線工事・専有部配線3点を慎重に検討することが成功のカギとなります。

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