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📘 第11回「建築日和」 【防水工事】           ②屋上・バルコニー防水の劣化症状と診断

1)防水層の寿命

一般的には 1015 が更新目安。大規模修繕のタイミング(約12年周期)に合わせて行うケースが多いです。

 

2)よくある劣化症状

・ひび割れ(クラック) … 下地や防水層に入る筋状の割れ
膨れ・浮き防水層が膨らみ、内部に水蒸気が溜まっている状態
破断防水層が切れて下地が露出
表面の摩耗・色褪せ紫外線や風雨による劣化

 

3)診断方

・目視調査 … ひび割れ・膨れを確認
散水試験水を流して浸入箇所を特定
赤外線調査防水層下部に溜まった水分を可視化
コア抜き屋上の一部を切り取り、劣化状態を直接確認

 

4)劣化を放置した場合のリスク

漏水が進むと、天井や壁にシミが出たり、住戸内部に被害が及びます。
特に高齢マンションでは、給排水設備の劣化と重なり、複合的な修繕が必要になる場合もあります。

少しの異変にも気が付けるように、日ごろの確認作業が重要になります。

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