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📘 第17回「建築日和」【電気設備工事】 ③工事の進め方と注意点
2026/02/06

💡工事後の快適性まで含めて解説💡
マンションの大規模修繕において「電気設備工事」は、見落とされがちな分野です。しかし、電気は日常生活の根幹を支える重要なインフラ。停電や劣化が発生すると、生活の利便性はもちろん、安全性や資産価値にも大きく影響します。
今回は「電気設備工事をどのように進めるのか」、その流れと注意点、工事後のメリットについて解説します。
1)電気設備工事の一般的な流れ
マンションの電気設備工事は、外壁や防水工事と同様に計画的に進める必要があります。一般的な流れは以下のとおりです。
1.現状調査
・受変電設備、配電盤、照明、共用部の電源容量などを点検
・老朽化や安全基準への適合状況を確認
2.計画立案
・更新が必要な設備を特定
・最新機器への更新や、省エネ型設備の導入も検討
3.住民説明会
・停電や工事日程に関する説明
・特にエレベーターや駐車場設備への影響を分かりやすく伝える
4.工事実施
・停電を伴う場合は事前に告知
・共用部から専有部へ影響する箇所は注意深く対応
5.完成検査・引き渡し
・試運転、性能確認を行い、竣工図や点検マニュアルを整備
2)工事期間の目安
電気設備工事は範囲や規模によって工期が異なります。
・受変電設備の更新:1~2日間の停電を伴うことが多い
・共用部照明のLED化:1~2週間程度、段階的に工事可能
・分電盤・幹線工事:数週間~数か月、計画的に停電日を設定
・非常用発電機の設置:数か月規模(設置スペース・消防法対応含む)
👉 工期の長い工事では、住民への生活影響を最小限に抑える工程管理が重要です。
3)工事期間中に起こりやすい問題と注意点
電気設備工事では以下のようなトラブルが想定されます。
・停電による生活不便:冷蔵庫やインターネット回線に影響
・エレベーター停止:高層階の住民に大きな負担
・騒音や振動:配線工事で壁・床の開口を行う場合
・安全管理:感電や火災防止のため厳格な施工管理が必要
👉 管理組合は事前に 「工事スケジュール表」「停電時間のお知らせ」 を掲示し、住民に周知徹底することがポイントです。
4)住民への影響と対策
・停電時間を短縮する工法を採用
・仮設電源の設置により、最低限の生活機能を確保
・工事の進捗を共有:掲示板やメール配信で「今日は○○工事を行います」と周知
・エレベーター停止時の補助:高齢者や荷物の多い住民への配慮
👉 こうした細やかな対応が、工事への理解と協力を得る鍵になります。
5)最新設備に更新するメリット
工事後、最新の電気設備に更新すると以下のメリットがあります。
・省エネ効果:LED照明や高効率受変電設備により電気料金を削減
・安全性の向上:老朽化による発火リスクや感電事故を予防
・快適性アップ:照明の明るさ向上、コンセント増設、ネットワーク対応設備
・資産価値の維持:最新設備を備えたマンションは入居希望者からの評価が高い
6)工事後の点検・維持管理の重要性
電気設備は「工事が終われば安心」ではありません。
定期的な点検・メンテナンスが資産価値を守ります。
・年1回の法定点検(受変電設備)
・LED照明の定期交換(10~15年目安)
・蓄電池・非常用発電機の試運転
👉 計画的に更新・点検を続けることで、快適かつ安心なマンション生活が持続します。
7)まとめ
電気設備工事は、生活に直結する工事だからこそ
「事前の計画」「住民への周知」「安全な施工」「工事後の維持管理」が重要です。
最新設備に更新することで、省エネ性・快適性・安全性が向上し、
マンション全体の価値を高めることにつながります。
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