お知らせ・ブログ

📘 第17回「建築日和」【電気設備工事】          ③工事の進め方と注意点

💡工事後の快適性まで含めて解説💡

マンションの大規模修繕において「電気設備工事」は、見落とされがちな分野です。しかし、電気は日常生活の根幹を支える重要なインフラ。停電や劣化が発生すると、生活の利便性はもちろん、安全性や資産価値にも大きく影響します。
今回は「電気設備工事をどのように進めるのか」、その流れと注意点、工事後のメリットについて解説します。

1)電気設備工事の一般的な流れ

マンションの電気設備工事は、外壁や防水工事と同様に計画的に進める必要があります。一般的な流れは以下のとおりです。
  1.現状調査
・受変電設備、配電盤、照明、共用部の電源容量などを点検
・老朽化や安全基準への適合状況を確認

   2.計画立案
・更新が必要な設備を特定
・最新機器への更新や、省エネ型設備の導入も検討

  3.住民説明会
・停電や工事日程に関する説明
・特にエレベーターや駐車場設備への影響を分かりやすく伝える

  4.工事実施
・停電を伴う場合は事前に告知
・共用部から専有部へ影響する箇所は注意深く対応

  5.完成検査・引き渡し
・試運転、性能確認を行い、竣工図や点検マニュアルを整備

2)工事期間の目安

        電気設備工事は範囲や規模によって工期が異なります。
        ・受変電設備の更新12日間の停電を伴うことが多い
        共用部照明のLED12週間程度、段階的に工事可能
        分電盤・幹線工事:数週間~数か月、計画的に停電日を設定
        非常用発電機の設置:数か月規模(設置スペース・消防法対応含む)

        👉 工期の長い工事では、住民への生活影響を最小限に抑える工程管理が重要です。

        3)工事期間中に起こりやすい問題と注意点

        電気設備工事では以下のようなトラブルが想定されます。
        停電による生活不便:冷蔵庫やインターネット回線に影響
        エレベーター停止:高層階の住民に大きな負担
        騒音や振動:配線工事で壁・床の開口を行う場合
        安全管理:感電や火災防止のため厳格な施工管理が必要

        👉 管理組合は事前に 「工事スケジュール表」「停電時間のお知らせ」 を掲示し、住民に周知徹底することがポイントです。

        4)住民への影響と対策

        ・停電時間を短縮する工法を採用
        仮設電源の設置により、最低限の生活機能を確保
        工事の進捗を共有:掲示板やメール配信で「今日は○○工事を行います」と周知
        エレベーター停止時の補助:高齢者や荷物の多い住民への配慮

        👉 こうした細やかな対応が、工事への理解と協力を得る鍵になります。

        5)最新設備に更新するメリット

        工事後、最新の電気設備に更新すると以下のメリットがあります。

        ・省エネ効果LED照明や高効率受変電設備により電気料金を削減
        安全性の向上:老朽化による発火リスクや感電事故を予防
        快適性アップ:照明の明るさ向上、コンセント増設、ネットワーク対応設備
        資産価値の維持:最新設備を備えたマンションは入居希望者からの評価が高い

        6)工事後の点検・維持管理の重要性

        電気設備は「工事が終われば安心」ではありません。
        定期的な点検・メンテナンスが資産価値を守ります。
        ・年1回の法定点検(受変電設備)
        LED照明の定期交換(1015年目安)
        蓄電池・非常用発電機の試運転

        👉 計画的に更新・点検を続けることで、快適かつ安心なマンション生活が持続します。

        7)まとめ

        電気設備工事は、生活に直結する工事だからこそ
        「事前の計画」「住民への周知」「安全な施工」「工事後の維持管理」が重要です。
        最新設備に更新することで、省エネ性・快適性・安全性が向上し、
        マンション全体の価値を高めることにつながります。

        一覧に戻る

        Contactお問い合わせ